依頼者は、原付バイクを運転中に自動四輪車に衝突されてしまい、転倒し、胸部を強打されました。転倒の結果、依頼者の胸椎は骨折してしまいました。
依頼者は、事故後1ヵ月間は入院、その後の2ヵ月間は入院先病院に通院した後、地元の病院に転院されました。
依頼者は、転院先の病院にて半年間の治療を受けましたが、治療回数は数回程度でした。
転院先での治療を終了されてから、約半年後に桜風法律事務所へご依頼いただきました。
当初破損したバイクや傷病に関する損害賠償のみの解決をご依頼いただいていたものの、現在も胸部に痛みがあるとのことで、後遺障害等級に関するご依頼もいただくことになりました。
早速、依頼者に対して後遺障害診断書の用意をお願いしましたところ、転院先病院から後遺障害診断書の作成を拒絶されたとの連絡を受けたのでした。
転院先病院は、通院日から半年程度の期間が経過していることや転院先病院での通院日数が乏しいことを理由にして、後遺障害診断書の作成を断ったのでした。
転院先病院から後遺障害診断書の作成を拒絶されてしまい、依頼者は、落胆されて、後遺障害に関する損害賠償は諦める旨述べられていました。
桜風法律事務所は、落胆される依頼者に対して、
・今も胸部に痛みを抱えられ、生活を送るのに苦しい思いをされているのに、ここで諦めてしまえば悔いを残してしまうことになりませんか、
・転院先病院でなくとも後遺障害診断書してもらうことはできます、別の病院に通院して、後遺障害診断書を作成してもらいませんか、
と助言いたしました。
依頼者は、上記の助言に基づいて、新たな病院に通院されて、無事後遺障害診断書を作成してもらうことができました。
そして、自賠責保険に対して後遺障害診断書を提出し、後遺障害等級の認定を求めました。
■依頼者にご提供できた経済的利益
自賠責保険は、依頼者の胸椎が変形していることを認定し、等級11級7号を認定してくれました。
よって、依頼者に上記認定に対応する保険金264万8000円をご提供することが出来ました(重過失減額の適用分だけ減額)。
依頼者からは、「もともと補償されることのないと思っていた胸の痛みに対して、補償を受けることが出来てうれしい。とても感謝しています。」とありがたいお言葉をいただくことができました。