等級 | 障害の内容 | 自賠責保険金 | 労災保険金 |
第1級 | 以下のいずれかの障害を残す場合に認定される。
①両上肢の3大関節(肩関節、ひじ関節、及び手関節。以下、同様。)の全てが強直し、かつ手指の全部の用を廃した
②両上肢の上腕神経叢の完全麻痺 | 3000万円 | ・障害補償年金:給付基礎日額の313日分 ・障害特別支給金:342万円 ・障害特別年金:算定基礎日額の313日分 |
第5級 | 以下のいずれかの障害を残した場合に認定される。
①1上肢の3大関節(肩関節、ひじ関節、及び手関節。以下、同様。)の全てが強直し、かつ手指の全部の用を廃した
②1上肢の上腕神経叢の完全麻痺
| 1574万円 | ・障害補償年金:給付基礎日額の184日分 ・障害特別支給金:225万円 ・障害特別年金:算定基礎日額の184日分 |
第6級 | 以下のいずれかの障害を残した場合に認定される。
①1上肢の3大関節中の2関節が強直した
②1上肢の3大関節中の2関節が完全弛緩性麻痺又はこれに近い状態にある
③1上肢の3大関節中の2関節について人工関節・人工骨頭を挿入置換し、かつその可動域が健側の可動域角度の2分の1に制限されている | 1296万円 | ・障害補償年金:給付基礎日額の156日分 ・障害特別支給金:192万円 ・障害特別年金:算定基礎日額の156日分 |
第8級 | 以下のいずれかの障害を残す場合に認定される。
①1上肢の3大関節中の1関節が強直した
②1上肢の3大関節中の1関節が完全弛緩性麻痺又はこれに近い状態にある
③1上肢の3大関節中の1関節について人工関節・人工骨頭を挿入置換し、かつその可動域が健側の可動域角度の2分の1に制限されている | 819万円 | ・障害補償一時金:給付基礎日額の503日分 ・障害特別支給金:65万円 ・障害特別一時金:算定基礎日額の503日分 |
第10級 | ①1上肢の3大関節中の1関節の可動域が健側の可動域角度の2分の1以下に制限されている
②1上肢の3大関節中の1関節について人工関節・人工骨頭を挿入置換した場合で、その可動域が健側の可動域角度の2分の1にまでは制限されていない | 461万円 | ・障害補償一時金:給付基礎日額の302日分 ・障害特別支給金:39万円 ・障害特別一時金:算定基礎日額の302日分 |
第12級 | 1上肢の3大関節中の1関節の可動域が健側の可動域角度の4分の3以下に制限されている | 224万円 | ・障害補償一時金:給付基礎日額の156日分 ・障害特別支給金:20万円 ・障害特別一時金:算定基礎日額の156日分 |
■関節可動域の測定方法
関節の機能障害の認定に際しては、障害を残す関節の可動域を測定し、原則として健側の可動域角度と比較することにより、関節可動域の制限の程度を評価する。
■障害評価の対象運動
各関節の運動が複数ある場合、各関節の動きを主要運動、参考運動、その他の運動に分けて障害評価を行う。
多くの関節にあって主要運動は一つであるが、脊柱、肩関節、股関節にあっては二つの主要運動を有する。
関節の機能障害は、原則として主要運動の可動域の制限の程度によって評価する。
屈曲・伸展のように同一面にある運動については、両者の可動域を合計した値をもって関節可動域の制限の程度を評価する。
■肩関節の主要運動
屈曲、外転・内転
■ひじ関節の主要運動
屈曲・伸展
■手関節の主要運動
屈曲・伸展